スキー レビュー | Icelantic NOMAD125 18/19

今回は筆者が持っている板の内の一本 Icelantic Nomad125を紹介いたします。

ICELANTICはアメリカ コロラド初のスキーブランド。最近は日本の代理店がマーケティングにすごく力を入れている様子で、ここ一年で日本での認知度が急上昇しているブランドだ。インターネット上だけではなく、ICELANTICブランド単体でも試乗会を日本全土で積極的に開催していたので、実際に試してみたことがある方も多いのではないでしょうか?

筆者が持っているのはNomad125というICELANTICのラインナップの中で一番太いモデルだ。太さはモデル名からわかる通り125mmもある。

※20/21シーズンからは残念ながらラインナップからは消えている。良いスキーなのだが見た目からわかる太さ故に敬遠されがちであまり数が売れなかったのだろうか。Saba Pro117mmというのが実質上の後継機

サイドカット等はこんな感じ。見てわかる通り、このスキーはフルロッカーだ。フルロッカーと聞くと「パウダー専門で整地では全く使い物にならない」と普通の人は思うだろう。このスキーを試す前の筆者もそのように考えていた。

だがこのNomad125は違う。完全なニュートラル-雪面に対して板をフラットにするとたしかに安定しないが、ほんの少しだけでも角度を付け始めるとグイグイと雪面に食いついてカービングする。

詳しい理屈はわからないが、サイドカットとフルロッカーの形状が同じことが作用しているらしい

おそらく実際にはそれだけではなく、各部位でのフレックスやバインディングマウント位置等も関係あるだろう。同じくフルロッカーのBlackCrows Noctaも乗ったことがあるがNoctaはパウダーはいいが整地が本当に難しい板だったのに対してNomad125は整地でも楽しくカービングができた。

  • パーク △(以外にパークも楽しめる) 
  • パウダー ◎
  • 整地 ◯
  • ガリガリ整地 ☓

Armada B-dog アンダーフット90mmと見比べるその太さがわかるだろう。

125mmと太いながらも、ノーズやテールはとても柔らかく、テールプレスやノーズバターというフリースタイル系のトリックも行いやすい。

125mmとかなり太いため、いままで120mm以上の板を使ったことのない人からすると、そんな板どこで使うんだよとか、乗りづらそうって思われるだろう。

だが北海道のドライパウダーの上でぜひ試して欲しい。絶対にまた乗りたくなる楽しさがこの板にはある。抜群の浮遊力。110mm程度の板ではボトムを感じてしまうような15cmドライパウダーでもNomad125であればボトムレスパウダーになります。ディープパウダーの日でもチップが上へ上へと向かうのでパウダー上の板の扱いが楽でとてもクイックに曲がります。

またICELANTIC の板は保証が手厚く三年間あります。実は私も二日目に高速カービング中にバインディングが急に解放し派手にふっ飛んでコアまでダメージを受けましたが、新品と交換して頂きました。ここに掲載している写真によってバインディングが2種類あるのそのせいです。

パウダーでは最高の浮遊感、整地でもグイグイとカービングでき更にはノーズバター系テールバータ系のトリックも行いやすい、本当にポテンシャルの高い板 Nomad125でした。

来年もこの板で大雪を攻めて行きたい。

別記事では同じくアメリカンブランドのON3P の板を紹介している。ON3P Magnus102Kartel 96 のでこちらも見てください

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