今回は筆者が持っている板の内の一本 ON3P kartel96を紹介いたします。Magnus102のレビューはこちら
ON3P はアメリカのスキーメーカーで2006年にワシントン州で生まれ、もともとは友達に向けてもっと良いスキーを作ることができると思い立って、個人的に製造を開始。2009年には会社を設立しそれからはオレゴン州ポートランドを拠点としている。
ON3Pの発音は人によって「オンスリーピー」と呼ばれることも多いが、公式では”Just say it out. Oh-Ehn-Three-Pea. “「オーエヌスリーピー」となっている。
※現在Kartelシリーズの名前はJeffreyシリーズと名前は変わったが板の形状等は同じである。KartelはもともとJeffreyだったが数年の間Kartelと呼ばれていたが、今回それを元の名前に戻した形だ。おそらくそれはON3PライダーだったKarlが脱退したからではないだろうか。単純にいうとKartelとJeffreyは一緒
ON3Pの板の特徴はなんと言ってもそのロッカー形状にある。上の図がKartel96の形状である。テール、ノーズともに深いロッカーが入っていて、アンダーフットのキャンバー部分はフレックスを固めにしてある。このメリットとしては、ノーズバターやテールプレス系の技が行いやすい・カービング半径を小さくしクイックなターンができる。乗ったらわかる楽しいやつやん
このKartel96が私の初めてのパークシーズンで使った板となりました。この板を選んで本当に良かった思っています。ノーズバターのやりやすさは抜群で、フリースタイルスキー1年目私の動画を下に貼ったので見てください。
ノーズバターのスキルゼロから1シーズンの最中にここまでできるようになりました。グラトリは板によるやりやすさがすごく躊躇に現れるのですが、この板は習得への近道となるでしょう
板の素材にはバンブーコアとファイバーグラスを使用しており、とても軽く仕上がっています。私は更にバインディングにMarker Squire 11をマウントしとても軽いセットアップとして使っていました。ある程度フリスキーがうまくなった後も、このセットアップは軽い・柔い・振り回しやすく、いい意味おもちゃみたいにスキーでした。
- パーク ◎
- パウダー ◯
- 整地 ◯
- ガリガリ整地 △
ノーズ121mm – アンダーフット96mm – テール116mm とオールマウンテンに丁度良い太さでパウダーも楽しめる一本です。
ベースの鮮やかなグリーンがトップシートの暗めの色とギャップがありすごく映えるデザインをしています。
私はこの板が好きすぎて、150日間ほど毎回パークに行ってレールに擦っていたら、利き足のレールにコーピングする部分のエージが吹き飛びました笑。この画像その後ワークショップで、エッジを新たに付けてもらった後の画像です。その後も50日ほど使用し総滑走日数200日ほどで折れてしまいました。200日毎回パークや、ノーズバターで酷使していたので十分にタフなスキーと言えるでしょう。最後折れた際もフロントフリップを失敗しテールを地面に突き刺すように着地したのが原因だったので、酷使しなければもっと長く乗れただろう。
Icelantic Nomad125 170cm とON3P Kartel96 161cmを比べるとこんな感。新しくJeffrey96 171cmを買おうとしているぐらいこの板が好きだ。