北海道最高峰から滑り降りる

旭岳ロープウェイの姿見駅から旭岳頂上2291mまで上りそこから滑走し姿見駅に戻るルートを紹介します。

目次

旭岳の概要

旭岳は北海道における最高峰で標高2291m。大雪山国立公園に指定されています。緯度の関係で本州の3,000m級の山に匹敵する厳しい山岳環境とも言われています。

旭岳にはロープウェイがあり山麓(約900m)から森林限界(1600m)まで一気に上ることができます。
冬の間はロープウェイをリフト代わりにスキーをすることができます。圧雪コースはあるが多くの人がコース脇のサイドカントリーや、そこから更にバックカントリーに行くことが多い。*

旭岳ロープウェイの料金

冬季 1回券(片道券)大人1,300円
  山頂等の長距離BCに行くのであれば一回券でも十分だと思います。
1日券 大人 5,200円
旭岳ロープウェイのサイト

ルート・時間

こちらが、旭岳のスキー場としてのコースです。姿見駅から山麓駅まで滑り降りることができます。

そしてこちらが、今回のバックカントリーのルートです。姿見駅から頂上まで上りそこから姿見駅まで滑りました。

標高差 : 1600m から 2291mの 691m
コースタイム : 3時間半〜4時間ほどかかりました。
景色が良すぎて写真を取るために止まってばかりで大変ゆっくりペースです。

正直、パウダーを楽しむなら上にはハイクアップせず森林限界の下のほうが風の影響を受けにくく、極上パウダーが残ります。

今回は数日間降雪もなく、その前も比較的雪が多くなく強風だったため、雪のコンディションはとてもカリカリでしたので今回は滑走をあまりせずトラバースばかりで戻ってきました。ですので、あまり下りのルートは参考になりません。
コンディションがもっとよければ、地獄谷を滑ることや、裏をもっとまっすぐ下まで滑走を楽しんで、平坦なところをシール歩行で戻るというようなことも可能です。
また、旭岳周辺の安足間岳や大塚もバックカントリーすることができます。

ロープウェイ姿見駅(4.5合目)から5合目あたりまではわりかし写真のようなフラットが続きます。
ガスるとここの時点で全く方向がわからなくなるので、天気にはご注意ください

小さな黒い点が人です。

噴気孔のすぐ近く、轟音で会話できないぐらいまで近づくことができます。

5合目から8合目まではシールハイクでこの日は行けました。
8合目手前からはかなり硬くなり不安な人はスキークランポンをつけていました。

さらにその先の8.5方目付近からは、岩が出ているところが多かったり更に硬い箇所が増えるのでブーツクランポンがあると安心だと思います。スキーブーツでしたらツボ足でもしっかりつま先を立てれば行けないこともないですが、危険度は増します。

道中に写真のような大きなスノーモンスターが生息しており、自然の厳しさを感じる。

夏道ルートの尾根沿いをひたすら辿っていきます。

頂上の標識です。この日(2021/1/24)はほぼ埋まりかけていました。
頂上は風を遮るものは何もないため、風があると滑走準備に体温を奪わせます。

今回のドロップインポイントは頂上で、そこから地獄谷のすぐ裏手方面に落としました。

この日の滑走斜面は場所によって写真のようなかなりハードなシュカブラ

この日は楽しく滑走はできませんでしたが、最高の天気の中で旭岳の頂きを取ることができ大変満足度の高い一日になりました。

近くの温泉や食事処

旭岳ロープウェイの山麓駅へ続く道にはたくさんの温泉施設があります。
湧駒荘白樺荘ベアモンテ
食事処は旭岳周辺では旭岳ロープウェイの食堂のみとなります。
旭岳から車で30分ほど下ったところ東川や旭川等に戻る道すがらにも花神楽という温泉がありそこでは食事もいただくことができます。

*この記事はコース外に行くことを推奨しているわけではありません。スキー場管理区域外に行く場合には自己責任です。またスキー場管理区域内で立ち入り禁止となっている場合は、自己責任関係なく立入禁止です。

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